ホーム > 院長のブログ > クリニックのこと

院長のブログ

クリニックのこと

顔の赤みと痒み

「化粧品は変えていないのに、頬が赤くなってひりひりします。かさついて、ちょっと痒みもあります。」
最近は暖かい気候になってきましたが、寒い季節には、このようなお悩みの方が時々お見えになりました。お話をお聞きすると、お肌のお手入れをこまめにされていたりします。
「肌荒れが目立ってきたので、洗顔をしっかりしているのですが、悪くなってきます。」
拝見すると、かぶれた様子はなく、もわっとした感じの痛っ痒そうな赤い皮膚をしています。
「肌のお手入れのしすぎですね。洗う時の石鹸が強く、こすり過ぎているので、お肌が傷んでいるのでしょう。洗顔はソフトにして、保湿はしっかりと行いましょう。でも、数日は弱いステロイドの軟膏を塗ってみてください。」
スクラブ洗顔というのがあり、顔をこすって洗うのが良い洗顔と思われていたこともありました。適量の角質や皮脂は、お肌を外から守っています。水分も外に逃げないようにしてくれています。洗顔はソフトに、刺激の少ない石鹸を泡立てて、汚れをそっと流すようにしましょう。お化粧を落とすときには気を付けてくださいね。

待ち時間の悩み

今年もあとわずかとなりました。
毎年ですが、皆さんのお役にたてる診療ができていたか、気が利かなかったことはなかったか、と振り返るのですが、今、一番気にしているのは、待ち時間の悩みです。丁寧な説明・処置と、診察時間の短縮は、どちらも努力しなくてはなりません。頑張ります。

紫陽花

クリニックの前に、小さな庭があります。
今年もたくさんの紫陽花が咲き乱れるようになりました。
梅雨の季節が訪れると、雨の中を紫陽花の茎が日ごとに芽を伸ばしてきます。その成長はとても速く、1か月の間あっという間に、つぼみが増え、一気に開花します。今が最も美しい季節ではないでしょうか・・・・・。花の色は純白です。茶色の土の上に深緑の葉が茂り、珠のようなあじさいがはじけるように咲いています。

レーザー脱毛の効果

当院では、脱毛レーザー治療を行っており、その効果はかなりのものですが、照射の強さで治療の回数が変わってきます。
レーザー光線は、黒い色素を破壊する特殊な光線で、その性質が脱毛に役立ちます。皮膚に光が当たると、毛根のメラニン色素が破壊されます。その時、周囲の毛母細胞が同時にダメージを受けます。黒い色素が破壊されるときに熱が発生するので、どうしても刺激を与えてしまいます。
私の最近の悩みは、痛みと効果のバランスです。
「若干痛みがあっても、少ない回数で早く永久脱毛を完成させてほしい。」
「回数が増えて治療期間が長くなっても、痛みを感じない強さでやってほしい。」
同じように良い結果が得られ、御希望に合わせて治療できるのですが、「痛みがなく、早く永久脱毛が完成する。」ようにしてあげられないかと理想を持っています。

3年経ちました

クリニックを始めてから3年・・・・・。
3年前、にきびの治療で受診された男の子が、湿疹の相談で久しぶりに受診されました。
当時は高校受験の前で、にきびがなかなか良くならずに元気がなかった少年の顔。今回は、にきびはすっかりなくなり、大人っぽい表情で、「先生、ぼく、医学部に行こうと思っています。」と。そうか、大学受験か・・・。
あれから3年。自分は3年前と大きく変わっていないけれど、この子たちは大きな変化を遂げてきているのですね。受験生、これからが大変だけど頑張って。

庭のリフォーム

クリニックの北側に、庭があります。
梅雨の季節には、紫陽花が満開で、とてもきれいな風景になります。
でも、夏は草が旺盛で、開院して3年近く、週に1回、草取りを頑張ってきたのですが、ついに草むしりが追いつけなくなりました。
そこで、このたび、ちょっとリフォームして、かわいい砂利を敷いていただくことになりました。1週間近くかかって、きのう、完成・・・・。色合いも良く、とても素敵な仕上がりです。さすがにプロの仕事です。これで、夕立がきても、庭に敷いていた木片チップが流れていくこともなくなりました。
暑い中の工事、本当にありがとうございました。

初夏のみずいぼ

いよいよ、夏がやってきました。
皮ふに病気を持ったお子さんは、「プールに入れるの?」・・・・・よく尋ねられます。そうですね、こどもにとって、プールはとても楽しい遊び場です。
このごろ、ちょっと困っているのは、「保育園で、『みずいぼを取ってきてください。』と言われたので取ってもらいに来ました。」という場合です。みずいぼを取るとき、お子さんは、痛みもあるのでつらそうです。麻酔のシールを前もって1時間以上前から貼っていただくと、痛みはやわらぐのですが・・・。
原則的に、期間はかかりますが、みずいぼは自然に治るものなので、痛がるのを無理して取る必要はないと思っています。確かに、つぶれた水いぼは、ウィルスが飛び出してひとからひとへうつります。でも、プールだけが悪いわけではなく、教室でふざけあっていると接触してうつります。プールだけ禁止しても、感染の予防にはなりません。
みずいぼは、乾燥した肌が大好きですので、お薬などで保湿ケアをしていれば広がりを防ぐことができます。たくさんあっても、体の抵抗力ができあがってきて、そのうちに自然に治るものですよ。

眼瞼下垂症手術の挙筋短縮術

ほかのクリニックで眼瞼下垂症の手術を受け、「思っていたように良くならなかった。」という御相談を受けることがあります。確かに、世の中で、完璧な手術結果を100%生み出すことができる医師はいないので、このようなことはありうると考えています。
ところが、松尾法にて修正の手術をしてあげたいにもかかわらず、それをしてあげられない方がしばしばいらっしゃいます。こうした患者さんの多くは、挙筋短縮術という古い手術方法が行われ、重要な筋肉や神経が損傷されてしまっているのです。腱膜性眼瞼下垂症の治療に対して、今でもこの手術が行われている施設があることに、驚きと不安を感じます。

佐久平ケーブルテレビ

今日の午後、佐久平ケーブルテレビの収録に行ってきました。
およそ10分間、3回のシリーズで、佐久医師会会員の先生方が番組に出演し、病気と治療について説明をしていただく番組です。私は、今回2回目の出演です。
内容は、「皮膚によく見られるできもの」「しみ、しわと美容治療」についてお話をしてきました。スタジオは小さくてこじんまりとしていましたが、テレビ局の雰囲気になると、ちょっと緊張しました。写真を提示しながら、それに合わせて説明をしていくといった内容で収録開始。ほくろや粉瘤、いぼなどのお話をさせていただきました。しみ、しわの治療法については、内服、外用、レーザーのお話をしながら、OKサインで収録は終了。一安心して帰ってきました。
講義、学会発表、テレビ収録・・・・・・・いつも緊張します。

医療の常識

毎日少しづつ温かくなってきました。でも、今日は雨です。

今日は、けがや、やけどの患者さんが何人かいらっしゃいました。
けがをしたあとの擦り傷や、縫い傷、やけどは、ひと昔前は、「ぬらしてはいけません。」「毎日消毒に通ってください。」という治療が常識でした。でも、最近は、「お家では、お風呂やシャワーで、よく洗い流してください。」ということが多くなりました。通院も、毎日必要ではなく、多くの場合は家庭で行っていても大丈夫です。また、きずは「かわかす」よりも「しめっぽい」方が治りがいいです。「できるだけかわかないように、この薬を塗ってくださいね。」と説明すると、「かわかさないほうがいいんですか?」と驚かれます。でも、大丈夫。

・・・・今、常識と思われていることが、そうでなくなることもあります。昔は輸血も普通の点滴と同じ感覚で行われていました。今の治療法に甘えることなく、医学の進歩にいつも目を見張っていきたいと思います。

▲このページの先頭へ